tamukenのインターネッツ日記

インターネッツに溶け込む試行錯誤

おじさんと新世代の狭間で

31歳になった。


一年前の誕生日は、オフィス至近のタコ部屋シェアハウスで会社のみんなと酒を飲んでいた。麻雀も打ったかもしれない。それから本当に様々なことが起きて、自宅は2回引越し会社は1回引越し、会社はスタートアップからユニコーン企業の子会社になった。5桁を超えることがなかった預金残高の桁もいくらか増えた。この間たった1年。この10年で一番濃密な1年といってもいい。


ふと10年くらい前を思い出してみたのだけど、当時はハタチそこそこの学生起業家エンジニアで。はてなダイアリーで意識高いエンジニアリング論を書いてはてブをドカンと集めて、同世代でつるんでいたのを思い出す。スマホはまだなくて、どこにいっても最年少で。あの時の自分は、まちがいなく界隈では"新世代"だった。登壇なんかもいくつかやった。ボーナスステージといってもいい。


あれから10年たった今。最新のプロダクトには相変わらず熱狂しているけれど、同世代の旧友と一緒にそれを楽しむのはそろそろ難しくなってきた。何も考えずに自分の好きなものを追っているだけだと、世間の流行から自然に外れていくような感覚がある。世間一般の流行からも、最先端のインターネットサービスの流行からも、少しずつずれてしまう。もはや若者じゃないし、新世代でもないことを、しみじみと感じる。かといって、おじさん文化にどっぷりというわけでもない。


それでもインターネットの明るい未来をつくっていくために、最先端に食らいついていきたい。おじさんと新世代の狭間で、両方の文化についていきながら、双方の橋渡しをするようなキャラクターを志向する1年にしてゆければ、と思う。おじさん文化と20代インターネット文化の両方に足を突っ込んで翻訳していくスタイル。


まだ言えないことも多いのだけど、次の1年もまた激動の1年にしていくつもりで計画を立てている。極貧だった昔じゃできなかったような大人プレイを、存分に楽しんでいきたい。


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